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なぜあなたの仕事は評価されないのか?不合理な評価の理由は思考の錯覚

仕事

あなたは不合理な評価を受けていませんか?

 

『仕事がたいしてできないのに出世し高い給料を貰える人』

『仕事ができるのに評価されず昇進できない人』

 

なぜこのような不合理な評価が起こるのでしょうか。

 

その答えが【人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】の中に書いてあります。

 

表紙には『え?まだ実力で勝負とか言ってるの?』とありますが、まさにここに全てが詰まっているのです。もしかしたらあなたの周りにいる『仕事がたいしてできないのに出世し高い給料を貰える人』は人間の”思考の錯覚”を上手に利用しているのかもしれませんよ。

 

逆を言えば、”思考の錯覚”を利用できれば実力がなくても成功できるってわけです!

 

人間の思考の錯覚一覧

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているで紹介されている思考の錯覚の一部と具体例をまとめてみました。

ハロー効果

一つのプラスの属性値に引っ張られて、他の属性値も底上げされてしまう現象。マイナスのハロー効果もある点に注意。

 

例:イケメンは仕事が出来そう。だらしない人は仕事が出来なさそう。

 

後知恵バイアス

物事が起きてから、自分はそれが起きると予測していたと考える傾向。

 

例:ほらね、こうなると思ってたんだよー。

 

利用可能性ヒューリスティック

脳がすぐに利用できる情報だけを使って答えを出すこと。もっとわかりやすく言うと「思い浮かびやすい」情報だけを使って、答えを出す認知バイアス。「すぐに思い浮かばない」情報は、無視して判断を行ってしまう。判断に必要な情報が欠落していることに気がつかないという点が、非常に危険。

 

例:『美容院』と『コンビニ』どちらの数が多いか?の問には、よく行くコンビニと答えてしまう。しかし実際は美容院のほうが圧倒的に多い。

 

デフォルト値バイアス

取りうる選択肢の中で、過剰にデフォルト値を選んでしまう傾向。デフォルト値が損な場合にまで、デフォルト値を選んでしまう。

 

例:臓器提供意思表示カードで「臓器を提供する」と意思表示している割合は、『提供したい人』がチェックを入れる国では12%、しかし『提供したくない人』がチェックを入れる(チェックを入れなければ同意)国だとなんと86%にもなる。

 

認知的不協和

自分の中で矛盾や葛藤があるとき、無意識のうちに、その矛盾を解消しようとする。現実を変えることで認知的不協和を変えられる場合は、健全な結果になる。しかし、それが困難な場合、無意識は認識や記憶の書き換えによって矛盾を解消する。この場合、不健全な状態に陥ることがあるので、注意が必要。

 

例:ブラック企業で長時間労働・低賃金で働いていると、『自分はこの仕事が好きだから、この仕事にやりがいを感じているからやっている』と思考が変化する。

 

感情ヒューリスティック

好きなものはメリットだらけで、リスクがほとんどなく、嫌いなものにはメリットはほとんどなくリスクだらけだと思いこむ認知バイアス。

 

例:自分が好きなサッカーチームのユニフォームを着ている人が困っていると助けたくなるが、嫌いなチームのユニフォームを着ている人は助けな気持ちにならない。

 

思考の錯覚が”資産”になる

どうですか『あぁ~なるほど』と思う思考の錯覚はありましたか?

 

これらの人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚が資産として機能すると「錯覚資産」となるわけです。

 

優秀と思われる錯覚資産

優秀と思われるようにするには【ハロー効果】と【利用可能性ヒューリスティック】が影響してきます。

 

要するに、何か一つすごいと思われる実績を作り、多くの人に知ってもらえればいいのです。もっとまとめると、

 

成果の大きさx思い出しやすさx知っている人数

 

注意したいのは、大きな成果を出しても知っている人が少なければ、錯覚資産にはならないのです。

 

なぜダメなやつは何をやらせてもダメなのか?

「あいつは何をやらせてもダメだ」こんな評価を受けている人はどこの会社にもいるはず。あなたの会社にもいませんか?

 

なぜ「何をやらせてもダメなやつ」になってしまうのでしょうか?それは錯覚資産がマイナスに働いてしまうからです。

 

具体的には優秀に思われると同じく【ハロー効果】と【利用可能性ヒューリスティック】が影響しますが、働く方向がマイナスになっていのです。

 

1つの失敗が大勢に知られればマイナスの錯覚資産となり全体の評価が下がってしまうのです。結果、「あいつは何をやらせてもダメだ」という評価が出来上がってしますのです。あぁ~怖い。

 

では失敗をしなければ上司からのマイナスの錯覚資産を回避できるのでしょうか?

 

思い込みにはなかなか気づけない

評価する上司は成果で評価しているでしょ?一定の成果を出していればプラスの錯覚資産になるんじゃないの?と思いますよね。

 

実際に上司も「俺は仕事の成果だけを見ている!」と同じことを思っているかもしれません。

 

しかし実際は、一定の成果を出していても、身だしなみがだらしないという印象を持たれるとマイナスの錯覚資産となってしまう危険があるわけです。

 

さらに、【感情ヒューリスティック】により上司の個人的な好き嫌いも評価に影響している可能性があるわけです。

 

なんと不合理なんでしょうか。しかし、これが人間なのです。

 

だからこそ、『仕事がたいしてできないのに出世し高い給料を貰える人』、『仕事ができるのに評価されず昇進できない人』が生まれてしまうってわけです。

 

あ~人間の思い込みは面白い。

 

思考の錯覚まとめ

  • 思い込みによって評価されているし、評価している。
  • 思い込みのせいで不合理な選択をしてしまう。
  • 思い込みにはなかなか気づけない。

 

人間の思い込みの怖さ、そして人間の不合理さを知るための入り口の本として最適だと思います。実際、絵や図解が多様されていますのでとても読みやすいです。

 

思い込みにハマってしまうのは脳のバグなのです。だから、知っていても引っかかってしまいます。しかし、知識があれば気づき、回避できる可能性は上がります。

 

人間の思い込みを知ることでマイナスに働かないようにして、プラスになるように使うことで人生イージーモードにしていきましょう!

 

参考書籍

作者のふろむださんのブログでは5章まで無料公開されています。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている - 第一章 - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ

 

 

 

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