僕は人と関わるのは苦手な内向的人間です。当然人間関係も広くはなく、自分から人脈を広げるなんて結構苦行です。
内向的な人間にとって人間関係構築には時間と手間がかかるというイメージですよね。
しかしアダムグラント教授の『いやいや、5分で良好な人間関係は築けるよ』って考えが面白かったのでメモ。
親切『5分ルール』
世界的にベストセラーとなった【GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代】の著書アダムグラントさんが提唱しているルールを紹介します。
『与える人こそ成功する』の考え方を提唱し、人脈を築くために、3つのルールをすすめています。
親切5分ルール
- 自分が出来そうなことが目の前にある
- 5分で出来ること
- いますぐ出来ること
なんと、たったこれだけのルールを実行するだけで良好な人間関係が築けるというのです!
なんて素晴らしいのでしょう。
3つのルールのそれぞれ大事なポイントをまとめておきます。
1.自分が出来そうなことが目の前にある
自分から探しに行かないこと。意識して助けを求めている人を探し回る必要はありません。
ただし、目の前に助けを求めている人がいたら、知り合いでも、その日に会ったばかりの人でも、知らない人でも、助ける。人を選んではダメなのです。
2.5分で出来ること
3分でも、7分でもオッケー。
大事なのは助ける自分が抵抗、負担を感じない時間ということです。
3.いますぐ出来ること
条件が揃ったら今すぐに実行しましょう。
「後でやっておくね」では時間と共に面倒になってきて、さらに催促されるとイライラするから。
小さな親切の例
5分で自分にできそうなことをまとめてみます。
- 自分の知ってる知識をシェアする
- 客観的な意見を伝える
- 落ちているゴミを拾う
- 仕事の雑務を手伝う
- 誰かのためになりそうな人を紹介する
あとはExcelやPowerPointの使い方を教えるなんてのも自分は苦にならないのでいいかもしれないですね。
5分の親切が好かれる理由
たった5分のちょっとした親切でも、助けられた相手にはしっかりと「何かを与えられた印象」が残るのです。
アダムグラント教授が言うように『与える人』になれると言うわけです。
すると与えられた相手の中で「自分も相手に何か返したい」という『返報性の原理』が無意識に働き、相手からも親切が返ってくる仕組みというわけ。
まさにGive&Take。
負担にならない5分間の親切を先に与えるだけで、良質な関係を築けるということです。
人付き合いが苦手という人でも、条件が明確に決まっているルールに従えば抵抗なく人助けができそうです。
親切5分ルール
- 自分が出来そうなことが目の前にある
- 5分で出来ること
- いますぐ出来ること
とりあえず難しく考えずに、
【目の前に困っている人がいて、5分で助けられそうなら、すぐに行動する】ということを実行してみましょう。
参考書籍
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代
みんなが知っているGIVE&TAKEを科学的に研究した本。
与える人『ギバー』、奪う人『テイカー』、ギブとテイクのバランスを取る『マッチャー』に分類して分析していて切り口が面白いです。
1番成功するのは『ギバー』であり、1番成功しないのも『ギバー』であると言う研究が紹介されています。
自分を犠牲にしてまで誰かの手助けを続けてしまっては『ボトムギバー』となり成功しない。
成功する『トップギバー』になるためには、どのようにギブするのが正しいのか自分で判断することが必要なのです。
しかし、「この人に親切にしたら得するかな?」といったテイカー視点になってしまうと判断に時間がかかってしまうし、長期的な成功も見込めません。
だから【親切の5分ルール】が大事になってくると言うわけです。
今日から実践してみる価値はあります。
超人脈術
書写であるメンタリストDaiGoさんは自分のことを『コミュ障』『内向的』と言っていて、自分が実践している人間関係構築のテクニックや参考にした研究などが多数紹介されています。
人間関係が苦手な人は一読の価値あります。