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Amazonが証明した無料の力

生活

皆さん『無料!』の言葉にひかれて買い物をしたことがありませんか?

実は無料を利用している人ほど、損してるかもしれません!

 

注意して世の中を見ると『無料!』の言葉があふれかえっていることに気が付きます。

送料無料!・無料体験!・2個目無料!などなど…

 

なぜか『無料!』と言われると、どうも魅力的に見えてしまう…そうなのです。

人間は『無料!』となると不合理な選択でも、ついつい飛びついてしまう生き物なのです。

 

そんなバカな!と思うかもしれませんが、これが『無料!』の力なのです。

ちょっと難しい【行動経済学】を誰もが体験したことがある例を通して学んでいきましょう。

 

送料無料の影響力

Amazonが行った送料無料!のサービスの面白い話をひとつ。

 

数年前、Amazonは一定額以上の注文をすると無料配送になるサービスをはじめました。例えば本を1冊では配送料がかかるが、2冊買えば一定額以上になり、送料無料になるわけです。

結果、売上は増加。みんな送料無料にしたいがために、別に欲しい本ではないのにもう1冊買ったわけです。

しかし、フランスだけは売上が全く伸びませんでした。フランスは送料無料でなく1フラン(20円程度)に設定していたのです。

冷静に考えれば20円程度では無料とほとんど変わりないし、送料が20円はだいぶお得な金額でがほとんどの人たちは反応しなかったのです。

その後、フランスも送料無料に変更すると他の国のように売上は伸びたそうです。

 

さて、ここから無料!の悪魔の力を紐解きましょう。

 

『無料!』により必要のない需要が引き出さる

やはり、一番問題なのは無料!により必要のない需要が引き出されてしまうことだと思います。

 

売る側の企業としてはいっぱい買ってもらいたいですが、買う側の私たちはムダなものは買わずに合理的な買い物をしたいと思っているはずです。

 

しかし、本を2冊買えば送料が無料になると知れば、欲しくもない本をついついカートに入れて決済をしてしまうのです。

 

なぜでしょうか?

面白いのは人間『無料!』と言われると超魅力的に見えてしまうのです。

フランスのアマゾンがこれを証明してくれています。

20円程度という破格の安さにしたのにもかかわらず、売上が伸びなかったのは『無料!』ではなかったからなのです。

 

『無料』の罠にはまらないために

では、『無料!』の力から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか?

これもAmazonの例から考えてみます。

 

1.『無料!』の力を知る

送料無料で欲しくもない本を買ってしまうことから、無意識に『無料!』に反応してしまうことをまずは頭に入れておきましょう。

 

『無料!』の力を知っていなければ、対策するこは出来ないのです。

 

2.警戒態勢を取る

次に『無料』を見たら最大限の警戒態勢を取ることです。

  • 送料無料!
  • 無料体験!
  • 2個目無料!

現代には無料!の罠がいたるところに存在します。

 

不合理な選択をしないためにも『無料!』の文字を見たら警戒態勢を取りましょう。

 

3.冷静に計算してみる

送料無料では2冊買うのに、送料20円では1冊しか買わないことを思い出してみましょう。

 

もし『無料』の文字を見たら、【もし、20円だったら買うか?】に変換して考えてみましょう。

無料じゃなかったら?

どのくらい得するの?

と一瞬だけ立ち止まり冷静に計算してみるましょう。

 

きっと合理的な判断を選択できるはずです。

 

『無料!』の力のまとめ

必要のないものを手に入れて果たして嬉しいのでしょうか?

送料無料のために買った2冊目はきっと読まれることはないでしょう。

 

無駄遣いせず合理的な選択をするためにも、

  1. 無料の力を知る
  2. 『無料』を見たら警戒態勢を取る
  3. 冷静に計算してみる

を実践してみてください。

 

きっと、あなたの買い物がムダのない合理的な体験へと近づくはずです。

 

参考書籍

無料の力は【行動経済学】という学問で研究されています。

行動経済学とは経済学と心理学をかけ合わせた考え方です。

 

行動経済学なんて聞くとすごく難しそうですよね。

でも、ダン・アリエリーさんの著書【予想どおりに不合理】では、わかりやすい実験や、Amazonの送料無料の話などみんなが知っている例を通して人間の不合理さを教えてくれます。

 

  • 合理的な選択をしたい人
  • ダマサれたくない人
  • 思い込みになんて影響されないぜ!って人

は、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

 

人間の不合理さに驚きますよ。

 

 

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