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【才能の正体】こどもの才能、咲かすも枯らすも親次第

子育て

 

才能ってなんなの?

そんなことを考え分析し、どうやって才能を育てていけばいいのか、その一つの答えとしてまとまっているのがこの本です。著者はあのビリギャルと同じ人だよ。

 

もし『自分の才能を知りたい』って人は、ストレングス・ファインダーなどの診断テストで自分の思考を知ったほうが幸せになれるかもしれません。この本は才能の見つけ方というより、才能という言葉に負けて思考停止しないで結果を出すために努力をしようよ。って感じの本です。

 

だから特に読んで欲しいのは子育て真っ最中の親。なぜなら、こどもの才能を活かすも枯らすも親しだいだから。自分も4歳と1歳の子の父で、こども達には無限の可能性を感じつつ、その可能性をどう扱っていけばいいのか不安を感じています。こどもが才能を活かすためには親の関わりがやっぱり大事なのです。

 

才能というのは結果でしかない

「才能がある」と言われている人たちは、”その人にあった”動機づけがあって、そこから”正しいやり方”を選んで、”コツコツと努力”を積み重ねている。

そしてきっちり成果を出して、そのときに初めて「才能がある」という状態になる。正確に言えば、「才能がある」と言われる状態になる。

 

塾講師として成果を出した著者が指導の記録を全部取り分析し、出た答えがこれ。

 

あのビリギャルは才能があったから慶應に合格できたわけではない。強い動機づけがあって、正しいやり方を選択し、コツコツと努力したからこそ合格できた訳です。

 

周りの人たちは結果という、ごく一部しか見えていない。ビリギャルは慶應に合格したという結果があるからこそ才能があると認知されたってわけ。

才能は例えれば、氷山の一角のようなものなのです。見えない9割に血のにじむ努力があるからこそ、目に見える結果となる。逆を言えば、努力しなければ結果は目に見える形にはならないってことなんですね。

 

才能があるから結果を出し、成功するのではなく、適切な動機付けをして、正しいやり方を選択し、コツコツと努力をすれば、結果が出て才能が周囲に認められる。これが才能の正体ってわけです。

 

こどもの才能を結果に結びつける方法

しかし残念ながらこの本、大規模な研究のようように、これをすればこんな結果になりやすいよ~といったことは書いてありません。あくまで一人の塾講師の経験で書かれた本であって、自分の環境、状況に当てはめて考え、そして行動する必要があります。

 

でも、ビリギャルの例で説明されていたのですが、これは非常にわかりやすいので紹介しときますね。

 

人は必ず動機付けによって行動する

ビリギャルは「慶應に合格したい」「お父さんや先生を見返したい」という強烈な欲求で動機付けがあったからこそ一生懸命勉強を継続し合格するまでに至りました。

 

行動するのに動機のない人はいない。逆を言えば、動機がなければ行動しないのです。

 

子供が勉強をしないで、ゲームばかりしているのも、『ゲームをしたいという強い動機づけ』があっての行動ということを理解しなければいけません。大事なのは行動と動機付けをまずは認知することがスタートなのです。

 

スタート地点を冷静に観察すれば取るべき行動も見えてきます。勉強よりゲームがしたい場合はどうでしょう。勉強しなければ、ゲームができないという状況を作れば、そこに新たに『楽しいゲームをするために勉強をしなければならない』という動機づけが生まれます。

 

このままでは続かないのは目に見えているので、次のステップとして勉強が楽しくなる工夫をしていけばいいのです。例えば、

  • 親も一緒に勉強に関わってみる
  • 勉強の進捗を見える化してあげる
  • 勉強時間の累計を見える化する

 

そして『ゲームが楽しいいからゲームをする』から少しづつ『勉強が楽しいから勉強したい』という動機づけを作っていけばいいのです。繰り返しますが、大事なのは行動と動機付けをまずは認知することがスタートなのです。

 

完コピが最短ルート

正しいやり方とは何でしょうか?

著者はできる人の行動を完コピすることが上達への一番の近道といっています。

 

一番成績のいい人が勉強しているところを、動画で撮り行動を完コピする

動画だと、普段”自分の意志では見ていない”ところまで映ります。

 

スマホで動画を撮り、何をどうやってやっているのか分析し、行動を完コピする。行動だけでなく、勉強するタイミングや学校に行く時間も完コピしろとあります。いままで考えたことなかったですが、勉強ができる人の様子を見る機会ってないかないので面白そうです。

 

『勉強してる姿を撮らせて』なんて、言う方も言われる方も抵抗を感じませんか?だからスマホでテレビ電話しながら勉強してもらって、その様子を画面録画なんてのが現実的ですぐ実行できそうです。

 

でも真似に抵抗がある人も多いですよね。でも安心してください、こう書いてあります。

どんなに誰かの真似をしても、”あなたらしさ”は出てしまうもの

だから安心して完コピしてみましょう。きっと親もこどもも気づくことが多いはずです。

 

支えがあってこそ努力は継続できる

どれだけ優秀な子であっても、努力の継続ができないと、成績は伸びません。努力の継続に邪魔が入ると継続しない。

邪魔するのも、支えるのも、一番影響力があるのは家族です。

と著者は語っています。

 

ビリギャルのお父さんは最初は「お前が(慶應に)受かるわけがない。塾にお金を払うのは、ドブに金を捨てるみたいなもの」といっていたけど最終的に応援してくれたそうです。

 

「そんなの無理だ」「できるわけがない」と否定せず、信念を持って見守る。愛情を与える。そして子どもの言葉を信じて、温かく見守る。

 

家族の支えが、こどもの才能をのばすいちばん重要な努力の継続に大きく関わっている子をを忘れてはいけないのです。

 

子育て世代の親が気をつけること

こどもの才能を結果に結びつけるためには、やっぱり親の関わりが結構重要なのでした。こどもの才能の邪魔にならないように親が気をつけることが3つあります。

 

「〇〇歳からの□□教育」が才能を殺す

『もう遅い、もっと早く勉強しておけばよかった』この考えが学びを阻害します。

 

何事もおそすぎるなんてことはありません。やりたいと言ったらやらせてあげる。そして温かく見守る。これが親としての役目なのです。

 

結局もう遅いなんて答えが出るのは、親自身がそう思っているからなのです。もし「絶対に泣かれない赤ちゃん抱っこの方法」があるとしたら学びたいですか?『もう赤ちゃんじゃないし、子育てが終わったからもう勉強しても遅い』そんな答えが出るようなら要注意です。

 

親戚や孫の赤ちゃんで役に立つかもしれません。知っていれば使えるし誰かを助けられる。でも知らなければ何もできないだけです。

 

学ぶことに遅いなんてことはありません。思い込みにとらわれず学ぶ姿勢を持っていなければいけません。

 

出来ない理由は自分の中にある

出来ない理由を誰かのせいにした瞬間に、あたたは自分の才能の芽を枯らしている

失敗を環境や誰かのせいにしていませんか?誰かのせいにするのではなく、自分を見つめられるようになりましょう。

 

ここで大事なのは失敗のとらえ方。挑戦と失敗はワンセットということを忘れてはいけません。失敗だと決めつけ、あきらめたら、そこで試合終了なのです。

 

著者も紹介していますがトーマス・エジソンは最高のお手本です。いろいろな名言が紹介されていますが、私の好きな言葉はこれ。

わたしは、決して失望などしない。どんな失敗も、新たな一歩となるからだ。

失敗を恐れ、慎重になりすぎる自分にとって、行動する勇気を与えてくれます。大人にもこどもにもエジソンの言葉は背中を押す力を持っています。

 

失敗を失敗と捉えず、トライアル・アンド・エラーを繰り返す姿をこどもに見せることが、こどもの挑戦力、やりきる力にもつながっていることを覚えておきましょう。

 

尖っていい、丸くなる必要はない

親として次のどちらのような成績のこどもになって欲しいですか?

  • 成績表ALL3の平均的な子
  • 成績表1つは5だけど、ほかは全部1か2の子

 

残念ながら平均的な子供には、平均的な能力しか身につきません。才能を発揮し結果を出している状態とは、その分野では人よりも尖っていて平均以上の能力があるということなのです。

 

だから、人と違うこどもの能力を受け入れてあげましょう。そして『他の子と同じじゃなくて良いんだよ』とメッセージを伝え応援してあげることを忘れないようにしましょう。

 

最後に一人の人間として、そして親として勇気がでる言葉をおいておきます。

 

社会的に成功している人はなんだかんだ言って普通の人。

どんな成功者も最初は赤ちゃん。

小さな努力の積み重ねが、大きな才能の差となるだけ。

 

 

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