親として子どもに願うことは、犯罪を犯して欲しくないし、生活に困らないで、なるべく稼いで幸せになって欲しいということです。
では、そんな大人になってもらうには何が必要なのでしょうか。どのように育てれば良いのでしょうか。
【私たちが子供に何ができるのか】では、粘り強さ、誠実さ、自制心といったいわいる”非認知能力”が子どもの成功の大きな鍵となると書いてありました。
この非認知能力に差があると、犯罪率、生活保護率、年収に差が出るそうです。

非認知能力が大事なのはわかった。で、どうすればいいの?
答えは、”環境”を整える。
なぜなら、非認知能力は子供を取り巻く”環境”の産物だからだそうです。
環境とは、家庭、そして学校。
具体的に本から引用すると、
親から良好な反応が得られる安定した環境で育ち、
帰属意識と目的意識の持てる学校に通い、
意欲をかき立てて、支えてくれる教師の授業を受けられるのなら、
すくすく育ち将来より良い人生を送れるチャンスも飛躍的に伸びる。
家では親から支えが得られること。
学校ではより良い教育を受けさせること。
理想的には2つ両方を組み合わせる。
これが大事なんだって。
理想的な環境をつくるポイント3つ
理想的な環境をつくるポイントは次の3つ。
- 親と子のつながり
- 人間関係
- 問題解決能力
それぞれ詳しく説明しますね。
親と子のつながり
虐待や育児放棄、家庭の問題(DV、アルコール依存症、離婚)といった、いわいる逆境で育つことによる悪影響が指摘されています。
逆境に関する10の質問に1点でも当てはまるものがあると、
85%に問題行動が見られ、
2点以上になると(0点に比べ)問題行動は8倍、留年は2倍。
また、認知能力、社会性の発達、運動機能の低下。
さらには、身体の発達にも悪影響を及ぼすということもわかっています。
自分はかなり驚くべき数字でした。
それほど悪い影響を及ぼすことを知っている親はどのくらいいるでしょうか。
では、親から良好な反応が得られる安定した環境とは具体的になにか?
親からの良好な反応とは、
- 頭をなでる
- 話を聞く
- 声を荒げずに対応する
- 子どもの感情に共感する
など、親の”ささいな行動”が子供には大きな影響をあたえるのです。
難しいことを考える必要はありません。
今の自分ができていることを続ければいいのです。
新しいことを覚える必要はなく、あなたがすでにしていることを見ればいい
とあるように、誰でも必ず子どもにとってプラスになる行動をしているはずです。
だから、今できていることを子どもにしてあげれば良いのです。
特に子どもの人生の最初の3年間に起こることは脳に超重要な影響を与えます。
親や周りにいる大人がつくる環境が子どもの将来に大きく関係してくることを忘れてはいけません。
そのために、今から行動を変えましょう。
良い人間関係
子どもの周りの人間関係が与える影響で知っていてほしい事実が2つあります。
1つ目は悪い影響。
それは、停学の多いクラスでは、停学になったことの”ない”生徒も成績が低下するということ。
2つ目は良い影響。
教師の介入により粘り強さは変えることができない。だが、学校や教室の状況により粘り強さがあるようなふるまいや、行動は取らせることができるということです。
学校の授業の進め方、先生のフィードバックの方法でも非認知能力に差が生まれるのです。
このように子どものまわりの人間関係が大きく非認知能力の成長に影響することがわかります。
では、どうするか。
答えはシンプル。
親が良い人間関係がつくれる環境に連れて行ってあげるしかないのです。
私たち親は子どもを通わせる学校を選ぶことはできます。
とはいえ、地方では優秀な私立の小学校がない場合もあります。
しかしながら、住む地域、学校、付き合う友達が子どもの将来に影響することを忘れてはいけません。
そんなときは様々な人間関係を経験できる場所やコミニュティに連れて行ってあげましょう。
問題解決能力を鍛える
21世紀の労働市場が求めているのは、チームで仕事をする力やアイディアを作る力、分析力などの問題解決能力。
問題解決能力を鍛えるのは、生徒たちに議論させたり、グループで長期的に課題に取り組み、実績が評価されるような、より深い学習です。
しかし、問題解決能力を鍛えるより深い学習は貧困層の多い地域より、富裕層の多い地域での導入が進んでいるのが現実なのです。
問題解決能力は学校だけでなく、家庭でも鍛えられると思います。
親としては気をつけたいのは、すぐに答えを教えないこと。これは絶対です。考えない子どもになります。
チーム、人間関係を通して課題を達成することで成長を感じるので、兄弟がいる場合は協力させるのもいい経験だと思います。
でも絶対見ててイライラします。
しかし我慢です。
答えは教えないけど、質問して答えの方に誘導する。
これこそが親の出来ることなのです。子どもの考える力を奪ってはいけません。
子どものためにできること
将来に大きく影響する”非認知能力”を育てるために私たち親にできることは、
- 子どもと親のつながりを深める
- 良い人間関係を広げる
- 問題解決を体験させる
学校や付き合う人間関係の影響が大きく、子どものために親ができることって少ないんです。
なので子どものために自分なら次の3つの本を読んで書いてあることを実践しまくります。
この記事の参考書籍でもある【私たちが子供に何ができるのか】は、環境(家庭、親)が子どもにどのような影響を及ぼすのか細かく書いてあります。
全ての親が読んでおくべき1冊です。
自分の努力によって成長できる感覚を教えるために成長マインドセットを学びます。

粘り強い心を育てるためグリットを学びます。
自分には何ができるのか。
親として何ができるのか。
子どものため、しっかり考え行動しなくてはいけません。勉強になりました。