【自分を変える方法】という本を読みました。
著者のケイティ・ミルクマン先生はペンシルベニア大学の教授で行動科学者。
ホワイトハウス、米国国防総省、Googleなどの組織に「いかに前向きな変化を起こすか」といったアドバイスをしているすごい先生です。
なかでも、自分を変える理想的なタイミングは新しいスタートを感じられる瞬間だ、という、『フレッシュスタート効果』がとても興味深かったので新年の目標の参考にしてみてください。
フレッシュスタート効果とは
簡単に言えば、白紙状態からはじめた習慣は続く可能性が高いよって研究です。
でも、まっさらな白紙状態からはじめるってなかなかないけど、節目を感じる日からはじめたら同じ効果あるよねって話です。
まさに新年の目標は年が変わるという大きな節目なので、フレッシュスタート効果は絶大。
このフレッシュスタート効果を利用して新年に目標を立てることで多くのメリットがあります。
過去の失敗をリセット
大きな節目を越えることで、過去の失敗や達成できなかった目標を忘れることができ、新しいスタートを切ることができます。
節目の感覚が大きい新しい年のはじまりである1月こそ過去の失敗と決別するのにふさわしい時期なのです。
「去年も出来なかったから、今年も出来ない」ではなく、『去年は出来なかったけど、今年は出来そう』と前向きに向き合った方がいいに決まってます。
新年などの大きな節目は、過去の自分の失敗を別人の失敗として片付け、これからは新しい自分のスタートと思える心理が働くそう。
過去の失敗を忘れるのはよくありませんが、ずっと引きずってるのはダメだよね。だったら節目でリセットしてまた挑戦してみようよ、って話です。
自分が決めた区切りでも効果がある
年が変わる新年の効果が最も高いのですが、
他の日でも効果は期待できます。
- 自分の誕生日
- 環境が変わったタイミング(転職、引越し、結婚など)
- 週の初めの月曜日
- 普通の日でも「初日感」のある名前をつける
驚いたのは、3月20日を【春のはじまりの日】とするだけで、目標達成のモチベーションが20〜30%ほど上がったって研究結果もあります。
大事なのは節目に感じるタイミングで目標を設定するいうこと。
それだけで、十分フレッシュスタート効果が期待できます。
新年に再スタートを切れなくてもあきらめないでください。
まずはスタートの日を決める
新年の目標は5人中4人に失敗するという調査があります。
これをみると結局変われないんじゃないのと考えてしまいがちです。
しかし、著者はこう続けます。
『打席にたたなければホームランは打てない』
『新年の目標の調査データの裏を返せば、毎年20%の目標は成功していることになる』
行動を変えるには何度もチャレンジしなければならない場合が多いということを忘れないでください。
いま変われないと二度と変われない
もし自分を変えたいと思いながらも、どうせ変われないと弱気になっていませんか?
フレッシュスタートで小さな変化を起こすきっかけを作ってみましょう。
まずは、スタートの日を決める。
あなたの変化は、すべてはそこから始まるのです。
参考書籍
自分を変える方法
原作タイトルは【How to Change】(変わる方法)なんですが、翻訳版のタイトルは【自分を変える方法】というなんとも自己啓発っぽい感じになっていますが、ゴリゴリに科学的根拠のある話ばかりです。
フレッシュスタート効果だけでなく、習慣化の秘訣、先延ばし対策、目標のたて方、リマインダーの効果的な使い方といったまさに自分をかえる方法が最初から最後までびっしり。
『今年こそは変わりたい』『いままでの自分にさよならしたい』と願う人にはぴったりの一冊になるはずです。