男性に質問だ。妻が怖いか?
俺は怖い。
急に大爆発するし、昔の話いつまでも引っ張り出すし、話してても急に機嫌悪くなるし、理不尽だと思うことが度々あった、『妻のトリセツ』を読むまでは。
妻である女性の考えと、夫である男性の考え方に大きな差があることが全ての原因の始まりなのだ。
女性の考え方を理解はできなくても良い。知ることで対策はできる。
基本戦略は3つだ。
- 大爆発のきっかけを減らす
- 共感の型を覚える
- プラスのポイントを貯める
もし僕と同じように妻が怖い、わからないといった男性はこの先にきっと夫婦関係改善のヒントがあるはずだ。
もしネガティブトリガーを引くと
女性は体験に「感情の見出し」をつけて記憶しているらしい。つまり、同じ見出しが付いている記憶を一気に展開できる能力を持っている。
過去の出来事を次々に引っ張り出してくるのはこの特殊能力があるためなのだ。
だからほんの些細な出来事から始まったのに、大爆発になってしまうわけ。
危険なネガティブトリガー
まずは爆発を起こすトリガーを知る必要がある。
妻に絶対に言ってはいけない言葉がある。
- だったらやらなくていいよ
- つまりこういうことだろ?
- おかず、これだけ?
- 今日何していたの?
- いいな〜1日中子どもと一緒で。
絶対言ってはならぬ。絶対だ。
なぜならば、この言葉達は必ず怒りのスイッチ、ネガティブトリガーになるからだ。
名もなき家事に気付け
言ってはいけない言葉で大爆発することもあれば、積もり積もって爆発するパダーンもある。
毎日チリのように積もり続けている妻の怒りの原因は『名もなき家事』だ。
あなたは家事を手伝っているだろうか?
ゴミ捨てを担当する夫は多いとおもう。
だが、「ゴミ捨て」とは『名前のある家事』だ。ゴミの入った袋をゴミ置き場に移動する家事だ。
しかし、ゴミ置き場に持ってくまでには、
- 分別を理解しゴミ箱を設置する
- ゴミ袋を用意する
- 収集日を把握する
- 分別してゴミ袋に入れる
- 不快なゴミが外から見えないか確認
- 袋が破れていないか確認
- 空気を抜き袋の口を結ぶ
- ゴミ捨て場に持っていく
- ゴミ箱が汚れていたら洗う
- 新しい袋をセットする
と10行程もあることを知っているだろうか?
『名前のある家事』として夫が手伝っているゴミ捨ては8の工程だけで、残りは妻が【名もなき家事】として担当しているわけ。
単純に負担量は 1:9ってわけだ。
これではイライラするのは当たり前で、「ゴミ袋を持っていっただけで家事をしてるだと?」という妻のツッコミにも納得できる。
妻のために全部俺がやる!と言いたいところだが、そう簡単にはいかないだろう。
ではどうするか?
【名もなき家事】の進行を妨げないやうにしよう。
妻にとってのちょっとした障害が進まない原因となり、ストレスを募らせていることに気づいて欲しい。
特に夫がイライラさせてしまわないように次のことに気をつけよう。
- 便座を上げっぱなしにしない
- コップを置きっ放しにしない
- 使ったものを出しっぱなしにしない
簡単なことだけどちゃんと出来ていないことがあるはずだ。これだけ守るだけでも妻の家事に貢献できると夫は知るべきだ。
妻が欲しいのは共感
突然ですが、共感力クイズ。
帰宅するなり妻に「子どもが、寝させると泣くから、ず〜っと抱っこしていて、腰が痛くなった」と言われたらなんと答えるか?
①『抱き癖がついたんじゃない?抱くのをやめたら?』
②『明日病院に行って腰を診てもらいなよ』
正解はどちらも不正解だ。
①は腰痛の原因になっている抱っこを解決する方法を提示、
②は腰痛を解決を提示している。
なにが問題なのだろう?
なんと妻が欲しいのは解決方法ではない。共感なのだ。
正解は『1日中抱っこしてたの⁉︎そりゃ腰だって痛くなるよ。本当に大変だったね』だそうだ。
基本的に男は共感力が低い。そんな我々にとってこの答えはなんじゃこりゃだ。
だが、妻との間ではこれが正解なのだ。
夫であるあなたは今日から家に帰れば妻の女友達になり切るのだ。
妻から「今日はこんなに大変だったんだよ」が来たら、『うんうん、わかるよ〜』『ひゃ〜、そりゃ大変だったね』を頷きながら聞いてみよう。
共感力のない男達はこのやりとりを理解できないかもしれないが、【共感の型】として覚え、いつでも使えるように鍛錬するべし。
心と事実を分ける
とはいえ、夫婦の関係において共感だけでは生きていけない。夫の意見を言いたい事も少なくないはずだ。
ここまできて再び地雷を踏まないように、自分の意見を伝える方法にもポイントが2つある。
それは、
①心は絶対に否定しない
②『君の気持ちはわかる』を使う
男には信じられないかもしれないが、女性脳には2つの通信線があるそうだ。
1つ目は「心の通信線」、2つ目は「事実の通信線」だ。会話においては「心の通信線」が優先されるらしい。
ここで大事なのは①つ目のポイントである、『心は絶対に否定しない』だ。
夫婦の言い争いが起こる原因がこれだと思う。
夫は妻が間違っていることを言っているので、正しい事実を言い聞かせても全然聞いてくれない。そんな経験ないだろうか?
これは心の通信線が繋がっていないため起こる事態なのだ。まずは女性脳は心の通信線があることを知ってほい。
では心の通信線を開通するためにどうしたらいいのだろう?
ここで使う魔法の言葉が2つ目のポイントの『君の気持ちはわかる』を使うことだ。
例えば、便座を上げっぱなしにしてしまったら、『すごく嫌な気持ちにさせてしまったんだね、ごめん。今度から気をつけるよ』と言えば大爆発を回避できる可能性は上がる。
実際に使ってみるとなかなか『気持ちわかるよ』と言えないのだ。
なぜならやっぱり気持ちはわからないから。
それでも良いらしい。大切なのは心の通信線で会話することなのだから。
共感は型で覚えていつでもすぐに言えるように鍛錬するしかないのだ。
結婚記念日はポイント1000倍デー
最初に女性は感情の見出しをつけ、一気に記憶を引き出す能力があると説明した。
だから些細なネガティブトリガーから大爆発にいたってしまうことがあると。
だが、逆を言えばポジティブトリガーを引けば幸せな感情の見出しのついた記憶を一気に引き出す事もできるわけだ。
そこで大事にしたいのが【結婚記念日】だ。
男性が思っている以上に女性にとっては大切な記念日らしい。著者いわくポイント1000倍デーだそうだ。
ただし注意しなければならないのはプラスであれマイナスであれ1000倍になってしまうと言うことだ。
だから結婚記念日は絶対にプラスのポイントを貯めなければならない、超絶大事な日だったのだ。男性諸君、結婚記念日をそこまで大事にしてたかね?私は後悔している。
予告が超大事
結婚記念日を演出するために絶対してはいけないことがある。それは【サプライズ】だ。
なぜなら女性は【準備】を大事にするから。結婚記念日のイベントの予告は少なくても1ヶ月前には伝えた方が良いらしい。
すると女性は、記念日の前2週間は準備として美容室に行ったり、洋服を選んだりと準備を楽しむわけだ。
だからサプライズは美容室に行ったり、洋服を選んだりする準備の楽しみを全部奪われてしまうってわけ。最悪逆効果になるかもしれないので結婚記念日にサプライズは絶対に禁止である。
まとめ
以上『妻のトリセツ』を読んで面白いなと思ったポイントをまとめてみました。
大事なことは、
- ネガティブトリガーを引かない
- 名もなき家事を知る
- 共感できる女友達になる
- 心の通信線は否定しない
- 結婚記念日はポイント1000倍
- イベントは事前に予告する
いきなり明日から妻の大爆爆発が無くなるわけでは無いです。でも爆発のきっかけになるネガティブトリガーを減らし、共感できる夫になり、イベントでポイントを貯めていけば良いのです。
夫婦の関係は長い道のりです。
お互いを尊重し良い関係を続けていくためのきっかけになれば幸いです。
参考書籍
妻のトリセツ
女性脳と男性脳について
男と女は脳の仕組みが違うという研究には賛否両論あり科学的根拠としてはなんとも言えない部分もある。
しかし夫婦の間で起こっているすれ違い、イライラの原因を女性脳と男性脳という視点で説明すると言った『妻のトリセツ』は大変面白かった。
具体例も多く、女性目線の解説がしっかりされていて新しい学びになりました。
- 妻が怖い
- 妻の気持ちがわからない
- 会話するとケンカに発展する
なんて夫はこの本に原因が書いてありますので必読です。