叱らない子育てって見聞きするけどどうなの?と思い、尾木ママの本を読んでみたらなるほど〜と思ったのでメモ。
自分は2人の子どもの父ですが、まぁ毎日なんだかんだ叱っているわけです。自分だけでなく母も同じく。
【尾木ママの「叱らない」子育て論】を読んでみて意外だったのは、ダメなことはダメと叱って教えなきゃダメだと言っているんです。そう、叱らない子育てでも叱るのです。
え、んじゃ叱らない子育てって何?ってなりますよね。ここが勉強になったポイントでした。
叱らなくてもいい時に叱ってる
想像してみてください。子どもが次のような行動をとったらあなたはどうしますか?
- 靴下のまま外に飛び出した
ほとんどの親は怒るはずです。
しかし、尾木ママに「怒る前にすることあるでしょ?」と問いかけられます。
それは『コラ~』と叱る前に『どうしたの?』と子どもの言い分を聞くこと。
まずは子どもの言い分を聞く
起こりたい気持ちをグッとこらえて『どうしたの?』となぜ靴下のまま外に飛び出したのか言い分を聞いてみましょう。
『子猫がカラスにいじめられてたのを助けたかったんだ…』
なんて答えが返ってきたらどうでしょう。親である、あなたの叱るという行為は正しかったのでしょうか?
子どもにとっては正義に従って行動したのに、親に叱られたらどんな気持ちになるでしょうか?正しい行動だったはずなのに否定されたのなら、次からカラスにいじめられている子猫を助けず、見てみぬふりをする子にりませんか?
子どもと親の間ではこんな行き違ったやり取りがきっと多くあるはずです。それに親は気づいていないだけなのです。叱らなくてもいいときに叱らないように、『コラ~』と言う前に『どうしたの?』が必要なのです。
親の都合で叱っているだけ
では、なぜ親は『どうしたの?』を言えずに『コラ~』と叱ってしまうのでしょうか?親の気持ちで考えてみましょう。
答えは、
- 靴下が汚れて洗わなくてはいけない
- 靴下に汚れがついたまま戻ってくると家が汚れる
どうですか。結局、叱ってしまうのは親の都合なのです。親が子供の気持ちに気づかず、『コラ~』と起こるたびに、子どもはキズついてるのです。
今日怒ったことを振り返ってみてください。本当にダメなことをしたから怒ったのでしょうか?それとも親の都合で怒ってしまったのでしょうか?私は、この問いを自分に向けたときに胸が痛くなりました…。
正しい叱らない子育て
叱らない子育てとは、叱らずに子どもを育てることではありません。それはただ甘やかしているだけ。子どものためにはなりません。偽物の叱らない子育てです。
【本当の叱らない子育て】とは、怒りたいような行動を子供がとったときには、まずグッっとこらえる。そして『どうしたの?』で子どもの言い分を聞く。そして答えが本当にいけないことだったらダメなものはダメと強く叱る。しかし、正しい行動であった場合は、いっぱい褒めてあげる。これこそが正しい本当の叱らない子育てなのです。
実際にやってみると結構難しいです。いや、かなり難しい…。『どうしたの?』の先に、どうしても『コラ~』が出てしまうんです。つくづく親の都合で子育てしているんだと実感します。
どんな子どもにも必ず褒めるポイントはあるはずです。ただ、親が気づいていないだけ。褒めるポイントを見つけるつもりで『どうしたの?』と聞いてみましょう。きっと想像上回る楽しい答えが返ってくるはずです。