子育てにおいて、子どもにどんな言葉をかけるかはとても重要です。
一つの言葉が子どもを大きく成長させることもあります。また、反対に取り返しのつかない事態になることもあるわけです。
では、どんな言葉を使えばいいのか?
子どものやる気を引き出し、成長してさせる7つの言葉を紹介したいと思います。
1.どうしたの?
最初の言葉は『どうしたの?』です。
心配されると誰でも嬉しいですよね。さらに、子どもはわかってほしいという気持ちを常に持っているのです。
何かあったのとき、子どもはいつもと違うサインをだすのです。
そんなときは『いつもより〇〇だよ、どうしたの?』と子どもに寄り添うように聞いてみましょう。
子どもにとって【自分のことを見守ってくれ、自分の気持ちをわかってくれ、気にかけてくれる】この気持ちが大きな安堵感に繋がるのです。
『どうしたの?』で子どもに寄り添ってみましょう。
最後に注意点を2つ。それは、
①しつこく聞かないこと
②普段から子どもをよく観察すること
しつこいのは逆効果になり、心を閉ざす原因になります。
さらに、普段から注意深く子どものことを観察していないと変化にはなかなか気づけないものです。
2.なぜ?
2つ目は『なぜ?』です。
大人にとって予想外の言動も【子どもにとってはちゃんとした理由がある】のです。
落書きや、叩いたり、おもちゃを壊してしまったり、子育てには毎日のように起こる出来事ですよね。
こんなとき大人は「コラ!何してるの?ダメ!」と一方的に叱ってしまい、子どもの考えを言う隙を与えないことが問題なのです。
友達を叩いてしまったら、怒りたい気持ちをぐっと押さえ、まずは『なんで叩いたの?』と子どもの言い分を聞いてみましょう。
自分が遊んでたおもちゃを無理無理取られたから叩いてしまったかもしれません。子どもに聞かなければわからないこともあるのです。
『なぜ?』で子どもの心を解放して、子どもの考えや言葉に耳を傾けてみましょう。
注意点は問い詰めるように使わないこと。
「わからないから、教えて」といった姿勢を意識しましょう。
3.どうする?
皆さんの周りにもいませんか?何にでも「なんでもいい」と自分の意思表示をしない人。
「なんでもいい」ばかり言う大人にさせないために、子どもの頃から【自分で選び、自分で決める】を習慣にしましょう。
人生は選択の連続です。親が全てを決めてしまっては何も決められない大人になってしまいます。
仕事、恋愛、友人で問題が発生すると、毎回親に相談する大人にしたい親なんていませんよね。
なので『どうする?』で子ども自身の意見を聞いてみましょう。
グレーな答えでも良いのです。自分の言葉で意見を言えればそれで良いのです。
最後に注意点です。
すぐに決められない事もあると思います。そんなときは「土曜日まで考えてみて」と、無理に選択を迫らずゆっくり考える時間をあたえてあげましょう。
4.わかるよ
『1.どうしたの?』『2.なぜ?』『3.どうする?』で子どもが自分の気持ちを表現したら、次は共感しましょう。
そのために使うのは『わかるよ』の共感の言葉です。
例えば、子どもが友だちを叩いてしまったら、『どうしたの?』『なぜたたいたの?』で子どもの言い分を聞きます。
「勝手に使われたんだ…」と言う言葉が帰ってきたら『そうだね、悔しかったんだね』と子どもの気持ちに共感するのです。
子どもは自分の言葉を表現するのが苦手です。【話を聞き、子どもの言葉を引き出す】と言うことを意識してみましょう。
注意点は『かわらない』といった否定的な言葉は禁止です。
子どもの気持ちがわからないときは、おうむ返しで子どもの言葉を繰り返し、言いたいことを引き出してあげましょう。
5.そうだね
5つ目は肯定の言葉『そうだね』です。
これはコップの水をこぼしてしまった時の例がわかりやすいので引用した紹介します。
子どもがコップを倒して水をこぼしてしまったらどんな言葉をかけてますか?
「何してるの!」「こんな端に置くからでしょ!」たか言っていませんか?
こんなことを言われると子どもは、怒りと未然に防ぐ方法をぶつけられパニックになってしまいます。
こんなふうに言ってみましょう。
まずは事前に倒れそうなことを指摘。
『そんなところに置いたら倒れるんじゃない?』
それでも、こぼれてしまったら、子どもと一緒に拭き片付けます。
そのとき『なぜこぼれたと思う?』と聞いてみます。
そして、出てきた答えに『そうだね』と言ってあげましょう。
大事なのは自分のミスは、自分で片付け、なぜ起きてしまったのか?を自分で考えるというプロセスだと思います。
出てきた答えが良くても悪くても『そうだね』と認めてあげましょう。
もし、イマイチな答えなら親が正しい方向へ導いてあげましょう。
子育てでは否定的な言葉が多くなってしまいます。なるべく【肯定的な言葉をつかう】ように意識しましょう。
6.すごいね!
褒めることはとても大事です。モチベーションを保ったり、やる気を起こさせたりします。
ということで6つ目は『すごいね!』です。
最初から注意点を言います。
それは【結果を褒めてはいかない】ということです。
例えばテストで100点を取ったらどう褒めますか?
「100点すごいね!」と褒めてしまいませんか?
100点という結果を褒めることは、間違った褒め方です。
いい褒め言葉は、【100点を取るために頑張ったことやプロセスを褒める】ということです。
例えば「集中して勉強したからだね」とか「毎日しっかり勉強したからだね」といった感じ。
褒めるときは【過程】を褒めてみましょう。
失敗した時も同じです。かける言葉で子どもの成長に大きな影響を与えることを知りましょう。
7.ありがとう,ごめんなさい
『ありがとう』と『ごめんなさい』は人間関係をスムーズにする言葉です。
ありがとうは子どもとの会話の中で使ってる人も多いと思います。では、ごめんなさいはどうでしょう?親も誤っていますか?
「ありがとう」と「ごめんなさい」をたくさんいっている姿を子どもに見せましょう。家の中だけでなく、家の外でも。【子どもは親の言葉を真似します】
やる気を引き出す7つの言葉まとめ
どうですか、普段使ってましたか?
もう一度まとめます。
『どうしたの?』→ 寄り添う言葉
『なぜ?』→ 心を解放する言葉
『どうする?』→ 選択させる言葉
『わかるよ』→ 共感する言葉
『そうだね』→ 肯定する言葉
『すごいね!』→ 褒める言葉
『ありがとう,ごめんなさい』→ 人間関係をスムーズにする言葉
自分は7つな言葉を使い始めて、使ってなかったなーと実感してます。
とくに『どうする?』と『そうだね』が大事だなーと思ってます。
自分の意思で選択することは大人になっても必要なことです。
『どうする?』で、小さいうちから、自分のことは自分で決める習慣を身につけさせたいと思います。
しかしですね、選択した答えについて『そうだね』がなかなか言えないんですよ。
子どもは大人の想像の外側の答えを出してきたりします。
だからつい、否定的になったりすることが多いんです。
親も会話に付き合う余裕が大事です。
逆を言えば、余裕がないとついつい否定的になってしまうので気を付けたいと思います。
参考書籍
子育ては心理学でラクになる
自分の人生を変えた本の一冊です。
心理学に興味を持つきっかけになりました。
やる気を引き出す7つの言葉のように、ちょっとした親の工夫で、子どもの行動は変えられます。
子どもの可能性を広げられるのは親だけです。
今日から子どものやる気を引き出す7つの言葉をどんどん使ってみましょう!